いびき対策

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◆ いびきの原因とは

★ いびきはどうしてかくんでしょう？？

空気が鼻や口から肺に達するまでの"空気の通り道"のことを気道と言いますが、その内の鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭までの部分は上気道と呼ばれています。
いびきは呼吸の際に通る空気がこの上気道内の粘膜を振動させることによって発生するのです。

人の気道は覚醒時には呼吸に必要な広さが筋肉の力によって確保されています。
しかし睡眠中は筋肉が弛緩するので気道が狭くなりやすいのです。
気道が狭くなっているのに空気を通常通り吸い込むことにより、上気道内の抵抗が高くなり粘膜を振動させてしまうのです。
これが睡眠時にいびきが発生する理由なのです。


◆ いびきの害とは

★ 「いびき」は周りの人だけでなく本人をも睡眠不足にさせます。

いびきはとってもうるさいもの。
１人暮らしなら別として、
あなたのいびきは家族の睡眠を妨害している可能性があります。
しかし、一番睡眠不足になる可能性が高いのは実は周りの人間ではなくいびきを自覚せずに寝ている本人自身なのです。
いびきをかいている間は浅い眠りが続いていて熟睡していないため、
時間的には睡眠時間がたりていても、
実は睡眠不足になっているというケースがおこります。
そして頻繁にいびきをかくことが続いていると慢性的な睡眠不足となるのです。
充分寝ているはずなのに、疲れがとれないとか、
日中に眠気が襲ってくるという症状がある方は、
自覚は無いけれど睡眠中いびきをかいている可能性が高いと言えます。

★ いびきは酸素不足を引き起こします。

いびきをかいている時は上気道が狭くなっているケースが多いので、
体内に送る酸素が不足している可能性が多々あります。
酸素不足になると大切な脳への酸素供給も不十分となるので、
集中力不足、記憶力や思考力の低下、活力の減退といった影響を及ぼし、
さらには脳梗塞や脳卒中を引き起こす原因にもなりかねないのです。
また、血液中の酸素不足は糖尿病・高血圧・不整脈・心筋梗塞・心不全といった病気に繋がることもあります。
疲れやストレスが溜まっていたり深酒した時など、一時的にいびきをかくことは誰にでもありますが、寝ている時は常に「いびきをかいている」という状態が続く場合は注意が必要です。

◆ いびき対策には

★ 鼻呼吸を習慣化する。

いびきを改善するときの基本は鼻で呼吸するようにすることです。
口を開け呼吸すると口腔内が乾燥し、
呼吸のために流れる空気の抵抗が増してしまいます。
ですので、
寝るときは口を閉じ、鼻で呼吸する習慣をつけると良いと言われています。

★ 口を閉じて寝る。

さて、鼻の通りが良くなったら次は、口を閉じて寝る習慣付けですね。
ここでは、単に口を閉じるだけでなく、空気が上気道内をスムーズに流れるよう意識してみましょう。
まず、
奥歯が噛み合うように口を閉じてみて下さい。
そこで鼻から息を吸ってみましょう。

どうですか？喉を空気が通っていくのが感じましたか？
次に、
前歯が噛み合うような位置で口を閉じてまた鼻から息を吸ってみましょう。
先ほどの空気の通り方が変わりました？

さらに、
今度は少し下側の歯が上の歯より前にでる位で口を閉じ息を吸ってみて下さい。

おそらく今回が一番空気がスムーズに流れるように感じることと思います。
人は睡眠時には舌根が沈下して気道が狭くなりやすくなるといわれているのです。
そこで、いびきをかきやすい人は下あごを上顎より少し前に出すことによって舌根の沈下を防ぐよう心がけると良いのです。

ただし、鼻が詰まっていたり鼻に疾患がある場合は口を閉じて寝るわけにいきませんので、まずは鼻の通りを良くすることを先に考えなければなりません。
また、鼻腔以外にも上気道内に疾患がある場合はかえって症状が悪化することもありえますので、まずは病気がないことを確認することをお勧めします。

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